おはようございます。
曇り空です。これから昼過ぎまで少し雨が降るような予報はありますが、今のところ雨の様子はありません。もうしばらくは大丈夫そうな感じです。
従い、4面オープンでスタートします。
9時から10時までレンタルコートが入っています。ご協力をお願いします。
昨日、中田さんの指導を得てAコートのラインテープの修理を行いました。8月の人工芝への移行を前に、最後のお化粧直しのつもりで力の限りを尽くしました。が、仕上がりは気持ちほどにはきれいになりませんでした。ご理解ください。
5月22日、こぶしの木の下で。
宮寺さんとベンチに座って、宮寺さんが話されるのを聞くままに。(分かりやすいように、多少言葉を補っています。)
「60歳で退職して、しばらくした頃手伝ってくれないかと言われてコート整備を始めた。気が付くと20年以上やってきたことになるなぁ。今思うと、自分でもよくやってきたと思う。」
「コート整備の前任はと言えば、初代支配人の郷田さんということになる。彼は大変だったよ、よくやってた。4面のクレーコートを一人で整備してたんだから、大変だ。会員の中には色んなことを言うやつもいたし、コート整備以外でも、例えば会員がゴミ箱に捨てていったカップヌードルの箱を、後からゴミ箱から出して分別していた。彼一人でやっていたんだから。オーナーに出してもらったKTGの設立資金を返さないといけないと頑張ったんだなぁ。金も返し、20年近くもやってると郷田さんも疲れるさ。朝KTGに来られない日もあった。そうなると郷田さんに任せられない。ではどうするかとなった。」
「郷田さんの代りと言ったところで、当時ほとんどの会員はまだ現役で仕事をしているから日頃KTGのことはできない。外部の業者に運営を頼むという案も出たが当然会費は高くなる。高くなるのは困る。ならKTGをやめるかという意見も出た。会員から、自分たちでやるから外部業者を使わないで欲しい、KTGを存続して欲しいとオーナーに嘆願書がでてきた。じゃぁ誰がやるんだ?」
「そこで支配人として立ち上がったのが退職して間もなかった二本松さん。その頃俺に『コート整備を手伝ってくれないか』と声がかかった。あまり深刻に考えずに『ああ、いいよ』と軽く答えた。コート整備の経験がなかったが、とにかく人がいないんだから。」
「コートは畑と同じさ。畑は土を掘り起こし、水をやり肥料をやり、草をとってやればいい畑になり、いい野菜もできるだろ。コートも手を加えてやればやるほどよくなる。振り返ると、現役時代の物流関係の仕事よりコート整備の方が一生懸命やったかなぁ。」
「年をとって、遠くにも行かなくなったから車も手放した。オーナーの車が空いたら溜まったゴミ袋を処理センターに持っていきたいが、できればもう車の運転はしたくない。運転してくれねぇかな。」
「うちのは、KTGのコート整備はもうやめたらどうかって言ってるさ。」
こぶしの木の下で、言葉をつなぐ合間に、遠くを見るような宮寺さんの穏やかな笑顔が印象的でした。
今日もお待ちしています!
今日の当番 大石
以上。
こぶしの下で爽やかな風を感じながら聞かれた話の様子が目に浮かびます。歴代の皆様と宮寺さんがいらっしゃらなければ、素晴らしいクレーコートでプレーを続けることは出来なかったでしょうね。感謝です。8月までクレーでプレーするのを楽しみにしています。
自分も青春時代テニスに熱中した頃の大学のコートもオムニやハードコートに置き換わりました。いまでも仲間と汗と涙(嬉し涙と悔し涙)を流したコートの砂を瓶で保管しています。